かけふ日記

70代ゲイが世界の片隅で吠える

金曜日

 昨日の朝、午前9時になったので電話をしました。

私が住之江区に引っ越してくる前の天王寺区の歯医者さんに。

「もしもし、□□ですが、予約を取りたいのですが」と。

そして、「明日の午前11時はどうでしょうか?」と、私。

「良いですよ。お待ちいたしております」と、受付の女性。

 

 部分入れ歯(ブリッジ)を支えていた歯が抜けたのは7月27日の朝。

歯医者に行きたくないというのが私の本心ですが、そういう訳にも行きません。

そこで仕方なく、お盆が開けたら歯医者に行こうと決めていました。

 

 暑い最中、歯医者に行かなくてはいけないというプレッシャー(重圧)に、小心者の私は押しつぶされそうに。

朝、起きたら気分的に体調が悪くなり、薬を飲みました。

私の特効薬・・・私が自分で勝手に決めた精神安定剤を飲みました。

 

 9時25分に家を出てトコトコ、地下鉄住之江公園駅に行き、大国町駅に行き、天王寺駅に行き、夕陽丘四天王寺駅まで行き(3度の乗り換え)、後は歩きでした。

早い目に家を出たので時間の余裕があるので、天王寺区役所でクーラーに当たろうと区役所の行ったら・・・節電でクーラーが効いていませんでした。 がっかり。

 

 仕方なく10分、早めに歯医者に行ったら、前の人がすぐ終わって直ぐ、名前を呼ばれました。

先生は必要なこと以外は何もしません。

先生は歯科技工士のように何でも、その場で直してくれます。

今日も、25分位で部分入れ歯を直してくれて、はい、終わり。

 ここの先生は、「次は何時来てください」なんて絶対に言いません。

だから、私はここまで、遠路はるばる治療に通っているのです。

今日の治療費は2,090円。

これで又、しばらく(何年か)は歯医者に行かなくて良いので私は大助かり。

 

 歯医者の後は、五條神社や、いつものお地蔵さんにお参りをし、四天王寺に行きました。

空は高くて晴れ渡り、境内には日差しがあふれていましたが盛夏の日差しではなく、ちょっと柔らかめ。

境内を吹き抜ける風も秋を思わせる風で、心を癒す優しい風。

井上陽水の「少年時代」の歌詞のようだなと、ふと思ったら・・・色々のことが思い出されて涙が出て来てしまいました。 

お盆も終わり、名残の提灯が風に揺れていた四天王寺の写真です。

     

 

  その後は、地下鉄を乗り継いで住之江公園駅まで戻って来ました。

帰って来たのは午後1時。

帰ってからシャワーを浴び、大洗濯をして、昼ご飯を食べました。

 

 今日、嬉しかったことは、歯医者さんが私のことを覚えてくれていて、前と同じようにニコニコ、接してもらえたこと。 前回、行ったのは2019年、5月の初めです。

最近は、他人に優しく接してもらえたら涙が出そうになります。

私も、人には優しく、親切に接して行きたいものです、長生きをして。

 

 今日も静かに一日の幕が下りそうです。

そして、今日は天王寺区に行って、天王寺区の風に吹かれて、私は優しい気持ちにひたれました。 本当にうれしい一日でした。

 

 明日も、世界中の人が穏やかで、優しい気持ちになれる一日でありますように。

 

                      旧かけふ日記 2004年12月