かけふ日記

70代ゲイが世界の片隅で吠える

水曜日  ヤングケアラーって

 深夜に放送された民放テレビのドキュメンタリー番組を録画・再生をして見ました。

取り上げられていたのはヤングケアラーの話でした。

番組の半分以上は見たのですが、あまりにも悲しい話だったので見るのをやめ、録画していたのも消してしまいました。

 

 ドキュメンタリーの筋は・・・両親が離婚して母と息子が暮らしていたのですが母親が筋委縮性側索硬化症(ALS)になり息子がヤングケアラーとして長年、看病をしているという話でした。

息子は現在19才で、母親はまだまだ若い40才代。

 

 病状が進み、もう息子の手に負えない状態になり自宅での完全看護になりました。

つまり24時間、看護師か介護士が世話をするようになり、息子の出番が無くなり

ました。

 

 通信大学生の息子は、お母さんの世話が無くなり、日中は部屋に閉じこもりゲーム。

息子は喜怒哀楽の表情が少なく、覇気のない生活のようでした。

 

 息子がまだ若い母親の介護をすることに関して、見ていて胸にせまるものがありました。

息子が母親の下の世話をする、もしくは娘が父親の下の世話をする、ちょっと厳しいかも。

 

 でも、派遣されて来た女性が看護もしくは介護をするシーンでは、その人は仕事を仕事と割り切った接し方をいて、なにか悲しいものを感じました。

 つまり、看病に関して愛情が感じられなかったのです。

上手く表現できないけれど、病人に対する慈悲(他人をいつくしみ、あわれみ、苦を除き、喜びや楽を与える)の心が感じられなかったのです。

 例えば、愛する人の看病だと親身に優しくするでしょうが、極端な例では心が荒んだ(すさんだ)人がする看病はどうなるのでしょう。

 

 死んだ相棒(岡ちゃん)が入院をしている時、よく見舞いに行っていましたが、嫌われている入院患者は冷たく扱われていました。

冷たい扱いかどうかは患者への言葉使いでよく判ります。

冷たいと、ぞんざいな言葉使いでした。

 

 看護をする側も、される側(病人、もしくは怪我人)も人間です。

なってみないと分からないけれど、どちらの側に立っても大変なことだと番組を見ていた私は思いました。

 

 その点、毎日曜日の午後11時からNHKテレビ放映しているイタリアのテレビドラマ「ドック(病院が舞台)」は最高に面白いです。

人間味あふれる医療ドラマです。

 

 今回のテレビのドキュメントを見ていて深く考えてしまいました、気に入られる患者にならなくてはいけないと。

 それと同時に、ちょっと長生きをして、身内や、親友と呼べる人達がこの世を去った後で病気になった時、心温まる医療が受けられるか・・・考え出したら心もとない感じです。

「所詮、人間は独りぼっち」だなんて、考えたくもないし、です。

 

 今日の大阪は気温こそ低く、風もありましたが、空は最高に空気が澄み快晴でした。

私が一日中居る部屋(居間兼寝室)には窓がないので真冬でも暖房なしでも過ごせます。

居間がどうなっているかと言えば4角い部屋の一辺が壁で、もう1辺が押し入れで、後2辺が襖の出入り口です。

今日の朝夕の室温は16度で、日中は17度以上、夜中の一番寒いであろう頃は15度でした。

 

 皆さん、寒さへの備え、雪への備え、強風への備へは万全ですか。

そして、不要不急の外出の外出は控えましょう。

 

明日も、心おどる楽しい一日が訪れることを信じましょう。

今夜の楽しい夢と、明日の朝の心地よい目覚めを。