今日は日曜日。
今日の一日でしたことと言えば、朝刊を読んで、小説を読み終えたこと。
そして、朝食と昼食を食べたこと。
昨日の日記にも書きましたが今日、読み終えた本は、堂場瞬一著の「虚報」です。
なぜ小説の題名が、「虚報」か? 読み終わってから考えてしまいました。
記者歴の浅い長妻(新聞記者、27才)が、自殺をこころみた女性から、自殺に関するサイトをしている大学教授との係わりをインタビューし、それを記事にして新聞に載せました、スクープ(特ダネ)として。
その女性はインタビュー後に本当に自殺をしてしまいましたが、新聞に載せた彼女の話は、実は嘘だったことが判明。
この記事を書いた長妻は、彼女が話したことが真実かどうかの裏を取らないで(確かめないで)記事にし、新聞に載せてしまったので大問題になってしまうというのが途中までの筋でした。
そこで、虚報の意味と、誤報の意味を調べたけれど、はっきりは判らずじまい。
虚報(きょほう)とは、 間違った情報。 偽りの知らせ。
誤報とは、間違えて知 らせること。 また、間違った知らせ。
インターネットで調べた限りでは、誤報は単なる過失で、虚報は重過失とでも言えばいいのでしょうか?
虚報と誤報の違いについての説明・・・私にはちょっと自信がないです。
どんなに面倒でも、裏を取るということは大事なことだと思います。
私も日記を書く場合、「この話はこのサイトから持って来ました」という意味合いで、サイトの URL をリンクするようにしています。
裏を取るの意味は、確かな証拠や証人を探し出すなどして、供述や情報の真偽をしらべること。
長妻は虚報を新聞に載せたということで新聞社を首になるところでしたが、周りの人達の力添えで左遷で済むことになり、新幹線に乗り込み、新幹線が動き出すところで小説は終わりました。
毎日、新聞を読むのを楽しみにしている私ですが、新聞を作る仕事に携わっている人達の苦労が、今回は物凄く判りました。
小説の最後の方では、涙する部分あり、ちょっと感動をしました。
自死に関するサイトを開いた大学教授ですが、教授はガンを患い苦しんでいた愛する妻の自殺の手助け(自殺ほう助、2年前)をしていたことを長妻に告白した後、高所から飛び降り自殺をしてしまいました。
安楽死など色々、考えさせらる小説で、最高に面白かったです。
また、面白い本と出合えたら良いのですが・・・
金曜日の朝刊に載っていた「こどもの詩」です。
しんかんせんわらってる
いつもわらっている
はしってわらってる
いつもはしってわらってる
新幹線が笑いながら走っている・・・
そう言われれば、そう見えなくもない・・・
不思議な句です。
この句の選者(平田俊子)は、こう評しています。
きっと走るのが楽しくて笑っているのでしょうね。
明日も、生きていて良かった思える素晴らしい一日が訪れますように。