かけふ日記

70代ゲイが世界の片隅で吠える

日曜日  心を込めて便所掃除

 昨日、来てくれたAさんは運送会社の清掃を仕事にしています。

Aさんがその会社の清掃に行き始めた時は、建物はまっさらでピカピカだったそうです。

 その時の出来たばかりの綺麗な内部を覚えているので時間の範囲内(勤務時間内)で

綺麗さを保ちたいと頑張っているそうです。

 

 もちろん、清掃の中にはトイレ掃除も入っています。

男子用小便器の周りが、足の置き場もないくらいに小便でビチョチョになっていたり、大便器も「何でー」と言うくらいに汚物で汚れていたり、手に着いた便を壁にこすりつけた跡もるそうです。

それをAさんは、セッセ、セッセと綺麗にしているそうです。

 

 病人のオムツ交換と一緒で、他人が使って汚れた便所の掃除は私には出来ないかもしれません、「オエ~」となって。

そんな仕事に誇りを持っているAさんは、「偉いなー」と、思いました。

 

 「 A I(人工知能)を活用してトイレ用掃除機が出来ると良いけどね」と、Aさん。

それに対して「自動車の洗車機のようにトイレ自体、トイレ全体を綺麗にする設備がいるね」と私が言ったら、その意味を解してAさんは言いました、「そうだね、それが良いね」と。

 

 東京都渋谷区では17か所の公衆便所を生まれ変わらせる計画「THE TOKYOU TOIRET」が進行中だそうです。

そして、カンヌ国際映画祭役所広司が便所の清掃員の役で最優秀男優賞を受賞しました。

映画「パーフェクトデイズ」 の サイト及び予告編

 

 昨日はAさんと色んな話をしましたが、その中でお互いが最近見たテレビ番組の話をしました。

そして、どんな番組に感動、もしくは衝撃を受けたかを。

 

 その中でAさんが話したのは、5月22日(月)放映のNHKの「映像の世紀 バタフライエフェクト 独ソ戦 地獄の戦争」についてでした。

 

 私は、悲惨な番組は見ないようにいているので、この番組はあえて見ていません。

Aさんの話では独ソ戦では3000万を越える多くの死者を出したそうですが、戦死者の多くはソ連側の兵士だったそうです。

 

 スターリン督戦隊を作り、敵前逃亡や、後退する兵士を撃ち殺していたそうです。

前にはヒットラーの兵、後ろにはソ連の狙撃兵だったそうです。

Aさんの話を聞いていると戦争は、一人、一人の尊厳を軽視する愚かな行為であることが判りました。

 

 Aさんとは馬鹿な話から賢い話までいっぱいして楽しかったです。

今日も日記を書いている中に日は暮れて夜の静寂が訪れ、日曜日の夜が始まりました。

 

明日も、こころ癒される穏やかな一日が訪れますように。