かけふ日記

70代ゲイが世界の片隅で吠える

月曜日  見苦しい、髭の剃り残し

昨日の中から今日の午前中に散髪をしようと決めていました。

と云うのも、今回は散髪と、散髪との間がかなり長かったからです。

散髪をする気力や、体力がなかったのでしませんでした。

 

私の几帳面な性格から、そう云う時でも手抜きしないので面倒です。

2台の家庭用電気バリカンの最後の仕事、油さしも元気な時以上に丁寧にしました。

でも、しんどかった分、気持ちは清々しかったです。

 

散髪について、「自分で散髪をしている」と私が言うと、よく聞かれます、「散髪が終わった後、首筋がチクチクしない?」と。

チクチクして当たり前だから、あまり気にはしていませんが、ならないように私は気は付けています。

 

例えば、襟にアスコットタイを巻いた上に風呂敷巻き、襟や、肩や、腕に短い毛が飛ばないようにしています。

でも、チクチクの不快感よりは散髪が終わったと云う嬉しさと、解放感が私の気持ちを満たしてくれます。

 

シャワーは昼食を食べた後、風邪を引かないように手早く浴びました。

 

最近、私が、「良いな」と思っていることがあります。

それは、どこかに行くとかの当日の朝、髭を剃るのではなく、その前の日に剃ると、「格好良いな」と。

 

どうして、そう思うようになったか?

と云うのも先日、歯科医院に行った時、先生が凹面鏡を指して、「口の中を見て」と言われて、自分の口の中を見ようとしました。

 

その時、凹面鏡には、私の口の周りや顎に、いっぱい髭の剃り残しがあり、鼻の孔には白髪交じりの毛が、見苦しく生えていました。

歯の治療をしている先生から見たら、こんなに汚い私が見られているのだと、私はガックリしました。

 

私の美学から考えると、髭の見苦しい剃り残しよりも前日、剃った髭が薄っすら伸び始めている方が、「恰好良いな」と思えるのです。

例えば、映画の中で、剃りたてのツルツルの顎をした男より、毛が伸び始めている顔の方がワイルドに見えるようにです。

 

別にこれと言って講釈を垂れる程のことではないですが今の私は、そう思っています。

ちょっとした、遊び心からです。

 

今日、夕刊を取りに行こうとエレベーターの「閉まるのボタン」を押そうとした時、台車を押したお婆さんが乗って来ました。

そして彼女は言いました、「最近は暑くなったり、寒くなったりしますね」と。

 

一日中、家の中にいる私は何と答えて良いか判らず、「これからは寒くなる一方です。来年にならないと暖かくは、春は来ませんからね」と一応、答えました。

何か、トンチンカンな受け答えだったかもしれませんが、声を出して話し合えたことが嬉しかったです。

 

外が暗くなり、団地はゴーストタウンのような静けさです。

子供の頃を田舎で過ごした私には淋しい限り。

昔は、各家からギャーギャー兄弟喧嘩をする声や、子供の泣き声、夫婦喧嘩の声が聞こえてくるのが普通でした。

 

都会で暮らす人たちは本当に何をしているのでしょう?

テレビの音も聞こえて来ません。

この大きな建造物の中、たった私ひとりって感じです。

 

明日も、気持ち良い目覚めが、世界中のみんなに訪れますように。

 

今日の「旧かけふ日記」も、書きました。 もし、暇だったら・・・