かけふ日記

70代ゲイが世界の片隅で吠える

水曜日

 昨日の夕刊の10面に「『降り注ぐ紫』 野田藤 見頃」という見出しで、藤の花の写真が載っていました。

江戸時代の童歌では「吉野の桜、野田の藤、高尾の紅葉」と、唄われていたそうです。

吉野の桜の吉野は奈良。 高尾の紅葉の高尾は京都。 

野田とは一体、何処の野田だ?と、思っていたら大阪市福島区の野田だそうです。

 大阪市内に60年以上住み、福島区に8、9年、住んでいましたが「野田の藤」が有名だなんて初めて知りました。

 そこで今日、どのくらい野田の藤が綺麗か見に行って来くことにしました。

地下鉄に乗り、大国町となんばで乗り換え、千日前線に乗り玉川で降り、藤の花が咲いているという下福島公園に行って来ました。

下福島公園は、堂島川を挟んで大阪国際会議場の北西に位置する所です。

 公園に行ったのは、ちょうどお昼休みの頃。

読売新聞に載ったせいか、お婆さんや、カメラを持ったお爺さんが多かったです。

私のようなお一人様もそこそこいました。

でも、藤の花を見てガッカリ。 

どう見ても見事な藤の花、藤棚とは言えないものでした。 

藤棚でも、見栄えの良さそうな花の写真を撮りました。

この公園だけで良し悪しを判断をしてはいけないと、他の藤の花も見に行くことにしました。

 公園から野田阪神の方まで歩き、福島消防署、福島警察、福島区役所と行きましたが、 どこの花も貧相でした。 ガッカリ。

 今はさびれて見る影もない、昔で言う大開商店街を歩いていたら、某店の前に珍しい花を見つけました。

店のおばさんが中から出て来たので聞いてみました。

「済みません。これ、桜ですか?」と。

すると、「そうです。ギョイコウと言う桜だそうです」とのこと。

 家に帰ってからインターネットで調べてみたら、「御衣黄桜」と書き、非常に珍しい桜だそうです。  

 今日は福島区を歩き回り10,250歩、歩いたけれど、藤の花はハズレでしたが、御衣黄桜を見ることが出来て、凄くラッキーでした。

写真でも分かりますが、しっとりと憂いのある花びらで美しかったです。

 

家に帰って来たのは午後2時で、3時間の旅でした。

ヘトヘトになったけれど、楽しい時間でした。

 

明日も、何かとの出会いがあると良いのですが。

明日も、素晴らしい一日になりますように。