かけふ日記

70代ゲイが世界の片隅で吠える

火曜日

 Aさん(73才)からlineでの電話。

「今日も玉出で弁当を2個、買って来たでー」と言い、テレビ電話で弁当を見せてくれました。 「美味しそうやろ」と、言いながら。

マーボ丼で、税込み300円強、もう一個は焼き肉弁当で税込み400円強。

 Aさんは決して、金に困っているわけではありません。

毎月、15,000円をUNHCR(難民などの支援をしている団体・ノーベル賞を受賞した団体)に寄付をしていて、もし、死んだら遺産の半分をUNHCRに寄付するそうです。 Aさんの弁。

 

 Aさんは40代で離婚して以来、一人暮らし。 もちろん今はゲイ。

従兄弟なんかに言われるらしいです、「これからどうするの」と。

 生きている間にする終活や、死んだ後の除籍などの手続き、焼き場、納骨、遺品整理などに関してAさんは、地域包括支援センタを通して行政書士から色々、話を聞いているようです。

今のところは元気なので契約はしないけれど、いざとなったら真剣に考え、手続きをしようと思っているようです。

 私も、病気になった時、入院をした時、死んだ時など、身内に迷惑をかけたくないので色いろ調べたけれど、全ては金、金、金で悲しくなってしまいました。

生きている間に、死んでしまった後のことまで考えなくてはいけないって、ちょっと、つらいものがあります。

 ゲイとして生まれ、結婚もしないで子孫も残さなかったのですからですが、仕方のないことと、あきらめてはいますが。

 

  今日も、乙川優三郎著の「あの春がゆき この夏が来て」を読み、且つ読み終えました。

この本は2021年10月31日初版で、173ページの本でしたが、ちょっとお洒落で中身の濃い小説で、私は大いに感動。

良い本は、やっぱり良いです。

 

 今日も、暑さでボーっとしている間に日が暮れて、静かに一日が終わりそうです。

今日、家を出たのはスーパーに買い物に行った時だけ。

 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、何の行動制限もなく始まったお盆も、今日で終わりです。 

 北陸、甲信越、東北の長雨も早くおさまり、実りの秋が来て欲しいものです。

 

 明日も、生きていることに希望を見出せる充実した一日が訪れますように。