かけふ日記

70代ゲイが世界の片隅で吠える

水曜日  自分の食い扶持は自分で稼ぐ

 今日も新聞を読んで、インターネットニュースをはしごして、小説を読みました。

 

 インターネットニュースは、ニュースらしく装って、その実はコマーシャル。

どういう事だろうとサイトを開いて見たら、くだらないコマーシャル。

 それに、どうでもいい芸能人のゲスネタ(話題)。

広末涼子が不倫しようと、それがどうしたのって感じ。

 

 今日 読んだ時代劇の短編集、青山文平著の「江戸染まぬ」の中の1篇「剣士」は意外な筋でした。

 冷や飯食いの次男坊同士が、つつましやかに暮らしている甥っ子(兄の子)家族の食い扶持を減らそうと策略を巡らす話でした。

 

 食い扶持を減らすとは・・・誰にも迷惑を掛けずに本人が死ぬこと、です。

仮に冷や飯食い同士(お互いに60代半ばで独身)で小説の主人公をAとし。同じような境遇の友をBとします。

 

 AがBに相談します、「死ぬのに何かいい手立てはないか?」と。

AとBの2人において、何かにつけて(武道でも)AはBより優秀でした。

 

 そこでBが提案をします。

「2人で果し合いをして相打ちとなり、2人共に死のう」と。

そして決闘の日、2人共、討ち死にを覚悟で向かい合い、刀の鯉口を切るというシーンで小説は終わりました。

 

 小説の読後感は・・・何かやるせない思いです。

食い扶持を稼げるような他の手立てはなかったのか?

次男坊で養子の口が無かった侍は実際、どうしていたのでしょう?

働き場所のない侍の為に、武士も町人も百姓も、皆で力を合わせて働き口を作れば良かったのではないでしょうか。

不思議です。

 

 私は次男です。

名もない家ですが跡を継ぐ必要もなく、親を養う必要もなく、気ままに生きて来た気がします。

 そしてゲイ。

もちろん結婚もせず、家族もなしです。

不思議です、小説ではないけれど私はどう身を施せ処せば良いのでしょう?

 話は違うけれど、私が使う「身を施す」と言う言葉、おかしいでしょうか?

インターネットで調べても、「身を施す」の言葉や説明が出て来ません???

                      (読者の方のコメントに従い、訂正をさせて頂きました。)

 あー、幾つになっても悩みは尽きません。

情けないです。

いっそのこと将来のことは無視しをして、酔いつぶれてしまいましょうか?

自暴自棄にでもなってみましょうか?

 

明日も、楽しい一日が訪れますように。