かけふ日記

70代ゲイが世界の片隅で吠える

月曜日  摩訶不思議な小説の世界

今朝 起きてベランダに出て西の明るくなりかけた空を見上げたら、満月(中秋の名月)を過ぎて少しいびつになった月が煌々と輝いていました。

何となく、心が引き締まる感じでした。

 

午前6時過ぎ、団地の広場を見下ろすと広場の雑草を抜いている年配の女性が。

昨日の日記に、団地の広場に雑草が茂り、あまりにも広範囲に茂っているので抜く有志も居なくなったと書いたけれど、今朝は居ました。

 

広場の南西の隅の雑草を抜きポリ袋に入れて行っていましたが、無駄のない所作だったので偉いなと思いました。

 

話は変わりますが、一人暮らしで自炊をしていると次から次へと賞味期限が過ぎて行きます。

今日はワカメの味噌汁を作りましたが今、冷蔵庫にあるのは、こうじ味噌(糀味噌)だけです。

何時もだったらマルコメ味噌を買うのですが、たまには変わった味噌にしようと、こうじ味噌にしたのですが私の口に合わないのです。

 

そして9月30日で、こうじ味噌の賞味期限が切れてしまいました。

まだ3分の2は残っていると云うのに、困ったものです。

皆さんも少々、賞味期限が切れても、最後まで使い切りますよね、自分のお腹と相談しながら。

 

今日は特にしなくてはいけないこともなく、新聞と小説を読むことに精を出しました。

そして今日、読み終えた小説は梨木果歩著の「冬虫夏草」です。

『冬虫夏草』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター (bookmeter.com)

 

図書館でこの小説を借りる時、「前に読んだことがあるかも」と思いつつ借りましたが、読み始めたら確かに読んだことのある小説でした。

それも私が大好きな部類に入る小説です。

 

主人公は綿貫征四郎(独身・物書き)で、愛犬のゴローが出て行ったまま帰って来なくなったので、ゴローに似た犬を見たいう人の話を基に滋賀県鈴鹿の山々を旅する話です。

 

カッパの少年や、イワナの夫婦が営む宿屋や、女郎上がりのアマゴが営むアマゴの宿などが登場する摩訶不思議な話です。

 

でも、登場するごくごく普通の人達は素朴で、川や滝などの水は綺麗で豊富。

読ん進んで行くと本当に心洗われる話の連続で、最後の最後に、大切な使命を果たした愛犬のゴローと再会するという筋で、感動ものでした。

 

神仏と、人間と、生きもの(動植物)の境目が曖昧模糊とし、生きることも死ぬことも同じ延長線上の出来事として書かれていたような。

読み終わって、やっぱり小説は良いなと改めて感動。

時々、箸にも棒にも掛からない駄作もありますが。

 

今日も、本当に、本当に静かに一日が終わろうとしています。

今日も何事もなく過ごせたことに感謝です。

日記を読んで下さっている皆さんに感謝です。

 

明日も、素晴らしい出会い(人と、物と、事との出会い)がありますように。