かけふ日記

70代ゲイが世界の片隅で吠える

火曜日  鳥の糞

私がクリニックに行く時は、Aちゃんが車で連れて行ってくれます。

待ち合わせ場所に行ったら雀が私の頭の上を、勢いよく、そしてなぜか踏ん張って飛んで行きました。

見たわけではないですが、その場の空気で。

人間の感て凄いですね、なぜか私はその時 心の中で、「あっ、やられた」と思ったのです。

 

そうです案の定、雀にウンチを掛けられました、ズボンの左足の裾に。

「あ~ぁ、これって運が付いて良いことなのかな?」などと思いつつ、ズボンの後ろ左ポケットからテッシュを出して拭きました。

 

後から来たAちゃんの車を見ると、助手席の後ろの窓ガラスが盛大に鳥のウンチで汚れていました。

Aちゃんの車も鳥のウンチにやられるとは、今日は不思議な日だなと思いました。

 

クリニックは雨が降ると暇ですが今日は天気が良いのに暇でした。

調剤薬局も暇でした。

医者が暇って良いことです。

 

クリニックの帰りにスーパーKに行き、安い弁当と菓子パンを買って帰りました。

午後になってAちゃんも私も、なぜかトンチンカンなことばかり繰り返していました。

Aちゃんはチグハグナことの繰り返し、私はなぜかイライラのしっ放し。

鳥のウンチのせいでしょうか?

 

今日の夕刊の4面、「穂村弘の蛸足ノート」の題は「大人に教えられたこと」でした。

穂村氏が云には、まともなことは何も覚えていないが、どうでも良いことは覚えているとの書き出しでした。

 

その一は、学芸会の練習の時に先生が言ったそうです。

「拍手は左右の手をちょっとだけずらして打ちましょう」と。

先生が言った通り手ずらして打たら、なんだか大人になった気がしたそうです。

 

その二は、お父さんが言った、「ドイツの主食はじゃが芋である」だそうです。

大人になってネットで検索してみたら、大いなる間違いでもないので「ドイツの主食はじゃが芋」説は不問にふしたそうです。

 

その三は、小学校の卒業式で担任の先生から送られた言葉、「人生は妥協の産物だ」だそうです。

他の先生達は明るい未来を語ったであろのに、担任の先生の言葉だけを覚えているそうです。

 

穂村氏の文章を読んで、同感、同感と納得しました。

今すぐに「何か」と言われても、何も思い出さないけれど現実ってそんなものです。

 

Aちゃんは食べるのが凄く早いです。

そして、かなりの量を一気に食べてしまいます。

息子さんに言われているそうです、「お父さん、ようさん食うな」と。

「そんなのを、『かつれごみたい』と言うんだよ」と私が言ったら、「そんな言葉、知らない」とAちゃん。

 

そこで「かつれご」をネットで調べてみたら、私が言いたかった「かつれご」に相当するものは見当たりませんでした。

私が言いたかった意味は、「餓えた児のようにガツガツ食べる」だったのですが。

 

今日も終わりました。

今日は本当に、トンチンカンな一日で、私はカリカリしてしまいました。

明日は、こころ静かな一日になりますように。

 

旧かけふ日記 (hatenadiary.jp)