団地と団地の間に子供達が遊ぶ広場があります。
夕方になるとその広場に保育園児らしき年齢の子供達や、小学生達が時間差で集まって来て、黄色い声を発しています。
保育園児達が集まる時にはヤングママなども集まり井戸端会議よろしくママ同士、会話をしています。
でも、その中にお爺さんが一人、日陰になった階段に腰かけてじっと孫(ひ孫?)を見守っている時があります。
孫であろう幼児は皆と一緒に走り回っていますが、お爺さんは動きません。
遠くから見ているとこの暑い中、お爺さんは我が身一つ維持するのが精いっぱいという感じ。
子供のお母さんの代わりに孫の番をしているのでしょうが、大変だろうなと私は察しています。
今日も暑さを忘れるために一所懸命、柚木麻子著の「BUTTER」を読みました。
柚木氏の文章力がずば抜けて優れているのか、人物描写や、人間の精神描写は凄いです。
一心不乱に読んでいると、私自身が精神病になってしまうのではないかと思われ、怖くなって来ます。
そして、柚木氏が時々、使っています、「足の間で起きたこと」という言葉を。
どういう意味だと思います?
「足の間で起きたこと」とは柚木氏独自の表現方法で、女の生理だったり、セックスのことを指します。
特に細かなセックス描写はありませんが、読んでいると生々しい男と女の息遣いを想像させる個所もあり、私は大いに面食らっています。
そして、異常な家族や、変態と言われる人達が多く登場します。
何が正常か、何が異常か、読んでいる中に判らなくなってくるのが怖いです。
今日の夕刊の4面、「発言小町」に「ママ友 皆持ち家&車 惨め・・」の投稿。
投稿はアラフォーの女性で、夫の年収は800万円、妻は非正規で250万円。
子供は2人で未就学児。
保育園のママ友の裕福な生活をうらやむ投稿でした。
私が子供の頃、いつも思っていました。
「なんで知性と教養にあふれた金持ちの家に生まれなかったんだろう」と。
今でも時々、そう思ってしまいますが、結局はどうにもならないこと。
歳が行って思うことは、「人をうらやんでも仕方がない、向上心を持って日々、努力することだ」と。
そして、「今の幸せを大切にすることだ」と。
夕刊の7面、「『ドールフェイス」一瞬でくぎ付け、世界のショーで存在感 美佳さん」の記事。
2022年の春夏コレクションで全ブランドのランウェーを歩き世界第1位に輝いた日本人モデルがいるそうです。
彼女は、身長1m78cm、世界3か国語(日、英、仏)を話せる美佳さん。
凄いですね、世界1ですよ、スーパーモデルですね。
私は何時も自分に言い聞かせています、「今日より明日は、もっと良くなる」と。
世の中には脚光を浴びている人はいっぱい居ます。
でも、私には私の居場所が必ずあると。
明日も、世界中の人達が他人に対して優しくなれる思いやりにあふれた一日が訪れますように。