「8時から副班長さんの会議が集会所であります。副班長さんは集まって下さい」と、午後7時45分に団地の広場のスピーカーから流れて来ました。
私はどんな会議が始まるのだろうと緊張しながら集会所に行きました。
行くともう沢山の人で集会所は埋まっていて私は遅い方でした。
集まった東棟西棟、各階の副班長27人が4つの班に分けられていました。
私はC班で、それぞれの班には男性が2人と、女性が6人か7人。
黒板には会議の流れが書かれ、自治会長や、総務や、会計などの役員を決めて行くようです。
取り合えず前年の役員らしき人が前に出て会議の流れを説明し、「これからは皆さんで司会の進行をお願いします。ABCD各班から一人ずつ出て来て、司会をして下さい」とのこと。
何年もこの団地に住んでいる人なら自治会とは、こんなもんだと判っているでしょうが、私のように初めて副班長をする人間にとっては面食らうことばっかり。
ましてや左隣に座った女性は、「越して来てまだ1年です」と言う。
左隣りに座った若い女性は、「仕事と親の介護で役員は出来ません」と言う。
取り合えず各班から1人ずつ前に出て会議は流れ始めたけれど、「会長は誰がする?」と髪の毛を染めた司会進行の男性(アラ70?)が皆に向かって何度も言い、「しゃーないなー、俺がするわ」
それからは「○○は誰がする?」、「△△は誰がする?」と彼は会場を歩き回り、彼は叫んでいました。
何故か彼は私の顔だけは避けて通ろうとします。
知り合いでもないのに何か変。
その中、私の班のベテランの小母ちゃんが私達C班の人間を幾つかの部長という役職に振り分けて行きました。
「部長は楽なのよ。部員に仕事を言いつければ良いだけだから」と。
色々あって、私は「災害救助部」の部長に決まりました。
「どんな仕事をすれば良いの?」と、小母ちゃんに聞けば、「年の暮れに『火の用心』カチカチと近所を回れば良いのよ」と、いかにも楽天家が言いそうなことを言いました。
私の班のもう1人の男性は、「環境衛生部」の部長を小母ちゃんに押し付けられました。
仕事としては、ゴミの回収が来た後の掃除など、大変な仕事だと私は思うのだけれど、「部員にさせれば良いのよ」と、いかにも楽ちんな仕事だと小母ちゃんは言います。
最初、「親の介護をしています」と言っていた若い娘も、総務になり、パソコンを打ったり、回覧板を作ったりの大変な仕事を引き受けました。
彼女は、そういった仕事が好きなのかもしれません。
そして、女親分肌で面倒見が良いのかも。
自治会長の正副、総務の正副、等などは決まったけれど、会計の正副は決まらずじまい。
「え~、俺が何とかするわー」と、新しい会長に名乗り出た人が言い、会議は終了しました。
もし、この団地の役員を決める会議をカメラで隠し撮りをしていたら立派な、「ドタバタドキュメンタリー(喜劇)」が出来上がったであろうと思われました。
何も判らないのに役職を任されて、私を始め皆はどうなるのでしょう?
考えてみれば副班長の数より、役職の数の方が多いんだもの。
全ての役職を埋めるのは無理というもの。
自治会って、こんなに危ない橋をいつも渡っているのでしょうか? 不思議。
今日の日記は昨夜行われた副班長会議の話で終わってしまいました。
私に文章力があればもっと、もっと、面白い日記になったのでしょうが。
今日は風もなく比較的、おだやかな一日でした。
明日も、心やすらぐ楽しい一日が訪れますように。