かけふ日記

70代ゲイが世界の片隅で吠える

金曜日  変わり果てた姿

昨夜、寝る前に、「はた」と、思い出しました。

明日の朝は特殊な薬を飲まなくてはいけない、と。

 

それはどんな薬かというと、ゼリー状の薬で飲んでからコップ一杯の水を飲み、その後、30分間は座っていなければならない薬です。

横になってはいけません、あくまでも30分、座っていなくてはいけません。

 

薬の名前は、「ボナロン経口ゼリー35mg」で、1回目は退院をした金曜日の朝に飲まされました。

そして毎週金曜日の朝、寝起きに飲むよう指示されました。

今、飲んでいる薬をカバーする骨粗しょう症(こつそしょうしょう)を防ぐ薬だとか。

 

私は薬のことが気になって、気になって、午前3時頃から薬を飲む夢ばかりを見続けて熟睡が出来ませんでした。

そして、ボーっとした頭で5時半に起き、まず「ボナロン」とは違う粉薬を吸引をして口の中でクチュクチュをし、うがいをしました。

口の中にカビが生えないようにです。

その後で「ボナロン」を飲み、30分、布団の上に座っていました。

 

肝っ玉が小さいというか、プレッシャーに弱い私は、何かにつけて苦労をしています。

でも、元気になる為だったら何でもしようと思っています。

 

ここで話は変わります。

昨日、ダイソーまで買い物に行きましたが、団地の部屋を出ようとした時のことです。

外に出ようとスチールのプレスドアを引いたら、ドアの真ん前に杖を突いた妖怪の様なお婆さんが立ち止まっていました。

身長は140cm強くらいで、顔には深いしわが幾筋も刻まれていて、まるでゾンビみたいなお婆さんでした。

 

お婆さんが立ち止まっているせいで私は外に出られません。

困った、どうしよう?と思っていた時に気が付きました、「このお婆さんは南隣のお婆さんだ」と。

お婆さんは半年くらい前に骨を折って寝たっきりになっていたはず。

 

看護師か来ていたのか、介護士が来ていたのかは判らないが入院はせずに自宅療養をしていたもよう。

寝たっきりになって3ヶ月後くらいしてからトイレの水を流す音が聞こえるようになったので、少しは部屋の中を動けるのだろうなとは想像はしていました。

でも、脊髄圧迫骨折でもしていたのか、背が物凄く縮んでいてビックリ。

 

私の部屋の玄関の前であらぬ方向を見て、ぼんやりと立ち止まっているお婆さんに声を掛けました、

「大丈夫ですか? 元気になられましたか?」と。

 

お婆さんが何て言ったか知らないけれど、少し動いてくれたので玄関の外に出て買い物に行きました。

 

独り暮らしをしていた半年前の元気なお婆さんは何処に行ってしまったのやら。

それにしても、どうしてあんなにも変わってしまったのでしょう?

まるで、この世の人ではない人のようでした。

それに比べて私はどうだろう・・・

お婆さんの変わり果てた姿に私は色いろ、考えさせられました。

 

今日は晴天との新聞の天気予報でしたが、雨こそ降らなかっただけで一日中、曇り空でした。

明日は、甘党のAさんが遊びに来てくれます。

どんな話をしてくれるか、楽しみです。

そして夜は自治会の会合です。

 

明日も素晴らしい一日が訪れますように。

 

 

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